▶️タトゥーを入れることについての議論
最近ある男性タレントが自分の妻子の名前のタトゥーを入れたことをSNSで発表し、大きな話題となったことがありました。
そのタレントは明るい雰囲気とユニークな言動が特徴で、そういった行動に出るイメージが全くなかったということも、騒動が大きくなる理由の一つとなったのです。
さらに、彼が世間からの批判的な反応に対して、偏見をなくして行きたいといったような持論を述べたことが一つのきっかけとなり、日本人のタトゥーを入れた人たちに対する偏見について色々と議論されることが増えています。
例えば、外国には入れている人が日本よりも多いところがあるので、これからますます海外から多くの人が訪れことが想定される今の時代では偏見をなくすべきだとか、自分で覚悟して入れたのだから、他人からどう思われようとも受け入れるべきだといった風にです。
そういったように色々な立場や考えを持った人たちがいるため、この問題については正解と言えるものはないのかも知れません。
私自身としては痛みに耐えたり、安くない金額のお金を支払ったり、病気などのトラブルに見舞われる恐れがあったりするにもかかわらず、あえて入れる人たちの気持ちは理解しがたいものがあるのですが、他人がいれることに対してわざわざ反対しようとまでは思いません。
ただ、人によって入れようと思ったきっかけは異なってはいても、良く思わない人が多いものを自分自身で入れることを決意したことからすると、偏見を持つなと他人に強制するのはどうなのかと疑問を持ってしまう人が多いのは、やはり仕方がないことだとは言えるでしょう。
しばしば同じように偏見をなくすべきだと言われる同性愛者のように、本人の意志によらずに一般的な人たちとは異なる立場になってしまったわけではではないからです。
▶️タトゥーのイメージに関しても考え直すべきでは？
また、プールやスパなどで入れている人の入場を断ることの是非についても色々と話題になることがあります。
その点に関しても、子供からお年寄りまで幅広い世代の人たちが楽しい甥をするために集まる場所において、不快感や恐怖を与える恐れのある人たちの入場が制限されるのも、自らが覚悟して入れた人たちなら受け入れる度量を持った方が、タトゥーに関する悪いイメージを少しでも払しょくするためには良いのではないかと思われます。
さらに、一度は自分で決意して入れたものの、後でそのことを後悔してしまい、除去しようとする人が少なくないという点も、この問題を考える場合には知っておいた方が良いでしょう。
若い時に自分好みのデザインを彫った肌がかっこよく見えたとしても、大人になってから見ると恥ずかしく思えたり、色褪せてみっともなく見えてしまうことは珍しくないとのことです。
また、本人自身は悪いものだとは思っていなくても、最初に述べたタレントと同じように、周囲の人たちからの批判を受けることはよくあるので、それがきっかけで除去を決意する人も大勢います。
例えば、入れる前は仲の良かった友人が自分から離れて行ってしまったり、交際している恋人との結婚を考えた時に、相手の家族から猛反対を受けてしまったりといったように、タトゥーが原因でつらい体験をしてしまうことがあるのです。
独身時代や夫婦二人だけの生活を送っている時には気にならなくても、子供が生まれてから色々な壁にぶち当たって、子供のために除去しようと思うようになる人も少なくないようです。
▶️タトゥー除去は簡単に綺麗にならず費用もかなりかかる
さらに、上で挙げたプールやスパに入れてもらえなかったり、自分が好きなファッションが出来なかったりといったように、生活する上で色々な制限を受けてしまい、そういった積み重ねで嫌気がさしてしまう人もいます。
そしてプライベートだけではなく仕事上でも、就職活動をする際の邪魔になったり、入れていることが上司にばれて、自分が望まない部署へと異動させられて出世の望みが断たれたりしたと言う人もいます。
そのような様々な理由によりタトゥーを除去しようと思った場合に、簡単にきれいに出来るのであれば、それほど深刻な問題ではないと言えるでしよう。
しかし、現実にはそう簡単にきれいにはならず、長い時間と高い費用をかけ、さらに施術の際の痛みに耐えなければならない場合が多いとのことです。
よく行われるレーザーによる除去治療では、想像していた以上の痛みに襲われてしまう上に、施術が終わった後の肌の見た目が思ったより汚くなってしまう場合が多いとされているのです。
そういった問題が生じる恐れがあるのですから、一生後悔しないと言えるほどの大きな覚悟があったり、職業上でプラスに働くことがあったりといった場合ならともかく、若気の至りといった軽い気持ちで入れるのは避けた方が無難だと思われます。
ファッション目的で自分の肌に何かのデザインを入れたいのであれば、元通りの肌に簡単に戻せるボディーペイントやシールで代用することが可能なので、あえてタトゥーを入れなくても良いのではないでしょうか。