ビルのオーナーは、自分でビルの管理するわけではありません。
完了する人は別にいてその人がビルを管理することになります。
この場合には、資格を取得している人を雇う必要がありますが、たいていは管理会社に契約の話を持ち込みスポット契約をすれば必ず管理者がそこに在籍するようになります。
また管理をされていないビルを探す方が難しく、大抵の場合ビル管理をする人は数人いると言えるでしょう。

ビル管理の仕事内容

では、ビル管理とは一体どのような仕事内容でしょうか。

安全性の管理

まず、行うのは安全性の管理になります。
1つの建物には、多くの人が在籍し調理で入りが激しいところが少なくありません。
そんな中で、悪い人が入ってこないか管理することも重要です。
いわば、警備員的な役割をすることもあるわけです。
もし、不審者が入ってきた場合には声かけをするか警察に電話するか迷うところです。
特に危険性がなさそうな場合には警察に電話をせず、まず声かけから行うことになります。
しかし、凶器を持っている可能性がある場合などは警察にすぐに連絡をすることが必要です。
このように、防犯の観点からも非常に重要な仕事の1つと言えるでしょう。
最近は、検温などを建物の入り口付近で行っているところが見受けられます。
ビルを管理する場合にはこれも1つの仕事といえます。
ただこれに関しては、全ての人を管理する必要はありません。
音がなった場合などは、設定されている体温よりも高い可能性があるためその場で引き止めることが必要です。

建物の外の管理

建物の外の管理も重要になってくるでしょう。
建物の外には、危険な物がある可能性が高いです。
例えば、古いビルの場合には壁が1部落ちている可能性があります。
壁が落ちるといっても、ごっそり落ちるとは限りません。
大抵の場合、ひび割れしているところから少しコンクリートの破片のようなものが地面に落ちていることがあります。
当然、定期的に管理をしていればそのような事は滅多にありませんが、それでも全てが完璧になっているとは限らないわけです。
もし、ひび割れ等が発生した場合には、業者に連絡をして修理をしてもらうことが必要です。
修理も管理者か行うこともできそうですが、難しいものに関しては専門的な道具や知識がないと行うことができません。

建物の中の管理

建物の中の管理は、比較的多くのやることがあります。
1つは、ボイラー等の確認をする必要があります。
ボイラーは通常壊れる事は無いものの、しっかりと動いていないこともあるかもしれません。
もしいつもと違って変な音がした場合や動きが鈍くなっていると感じた場合には、修理をしなければならないところです。
管理をする人が直接修理をすることもできます。
資格を取得している以上は必要最低限の管理だけでも行っておくべきです。
本格的に機械を操作するような事はプロに任せなければできませんが、自分でできる事は可能な限り自分で行うことでビルにかかる経費を浮かせるができます。
例えば、蛍光灯の電気が切れていることもあるかもしれません。
最近のビルは、全く閉鎖しているケースは少なく、24時間誰か出入りをしています。
この時、蛍光灯の電気が消えていればそれを取り替えることが必要になるでしょう。
取り替えるときには、蛍光灯と脚立があれば行うことが可能です。
ただ最近の流れとして、ビルもLEDを利用しているところが増えました。
LEDの初期費用はそれなりにかかります。
そもそも、LED専用のもの蛍光灯を購入して来なければいけません。
ただLEDの場合には、10年以上長持ちすることが多いため、逐一交換しなくても良いようになっています。
このように考えれば、昔に比べて管理の仕事は少し少なくなって来ているといえます。

建物の温度管理

建物の温度管理も重要になります。
温度に関しては、あまり低めに設定すると冷え性の人が辛いため極端に低く下げる事はありません。
逆に、あまりエアコンを使わないと熱中症になってしまうためほどほどにエアコンを使うことが多いです。
特に、事務作業をしている人や室内でずっと仕事をしている人が適温に感じなければストレスが溜まるでしょう。
これらを考慮すると、概ね28度設定にすることが多いです。
温度管理に関しては、人からの要望があることもあります。
最近は、管理室の方で1カ所だけでなくすべての室内のエアコンを同時に動かすことも可能です。
この場合、温度設定をバラバラにすることができないこともあります。
バラバラに操作ができる場合には、クレームがあった部屋のみ温度を下げるかあげたほうが良いでしょう。
この場合も、極端に変化させるのではなく少しだけ寒い風や暖かい風を送る必要があるわけです。

まとめ

何かの問題が生じた場合、工事業者を呼ぶことになりますがこの時でも工事業者と話し合うのがビル管理人の仕事の1つです。
ただ、すべてのビルでそのように決まっているわけではなく、種類によっては管理者が全く間に入らないこともあります。
特に大きなビル等は、管理者が直接間に入る事は少ないため管理者の負担は少なくなると言えるでしょう。

後藤悟志経歴