「Gマークの取得を考えている」
「Gマークのメリットが知りたい」
「Gマーク認定の条件は?」

トラックにGというステッカーが貼られているのを見ることがありますが、これはGマークといわれるもので、全日本トラック協会から安全性優良事業所だと認められた運送会社が使用できるマークです。
一般にはあまり認識がないかもしれませんが、この制度は2003年に国土交通省が始めたもので運送業会では広まりつつあります。

Gマークの目的

利用者が安全確保に努めている事業者を選びやすくすることなどを目的として導入され、国が指定した全日本トラック協会が設定した複数の評価項目によって、協会内の安全性評価委員会で審査され認定されます。
GはGOODとGLORYの2つの意味があり、事故発生率についてもマークを取得した運送会社の車両による事故の方が、未取得の運送会社の車両に比べて少ないことがわかっています。

Gマーク認定の条件

Gマーク認定の条件は3つのテーマにわかれており、それぞれのテーマごとに厳しく審査されます。

安全性に対する法令の遵守状況

まず1つは安全性に対する法令の遵守状況です。
これは適正化指導員が審査対象の事業所を視察し、指導した結果と運輸安全マネジメントへの取組み状況などで評価されます。

事故や違反の状況

2つめは事故や違反の状況です。
これまでの重大事故や行政処分の状況など事故や違反がどれくらいあったかを評価します。

安全性に対する取組の積極性

3つめは安全性に対する取組の積極性です。
事業所内で運転手に対しどれだけ安全に対する教育を実施しているかがポイントで、安全対策会議の実施や運転手に対する教育など、具体的な取り組みを自己申告することで評価されます。
申請には安全性評価申請書、自動車事故報告書の写しや安全に対する取り組みの自認書を提出します。
社会保険や厚生年金保険への加入していることも条件であるため、適正に保険料が納付されていることを確認できる書類の提出も求められます。

Gマーク取得のメリット

このようにGマーク取得には厳しい審査とさまざまな書類が求められますが、それにともなうメリットがあります。
例えば通常3年間となっている違反点数の付与期間は、違反点数付与後2年間違反点数の付与がなければ点数が消去されますし、燃料に天然ガスを使用するCNGトラック等の補助に関する条件が緩和されます。
また通常、トラック運送事業者が運転者におこなう点呼は対面がルールですが、設置型又は携帯型のカメラが備えられている機器での点呼が可能になります。

まとめ

この他にもインセンティブはいろいろあり、国もGマークを連続して取得する企業を表彰するなどトラック業界の安全と信頼を高めるためにさまざまな制度を導入しています。